- ゴミ問題について考えよう -




ゴミ問題2

ゴミ処理のお金

ゴミ処理のお金とは簡単に言えば、ゴミを燃やすための費用です。「ゴミを燃やすだけなら火をつけて終わり」と思う方もいるかもしれませんが、そういうわけにもいかないのです。

・初期費用。
・設備維持のための費用。
・輸送のための車、ガソリンなどに使う費用。
・処分保管に必要な費用。
・人件費。など

平成16年度のゴミ処理事業経費は、約1兆9,343億円です。これは国民1人あたり、約1万5,200円の出費となります(国民が平成16年の人口、1億2700万人ぐらいと考えて計算)。普通の4人家族だと、6万800円となります。また、ゴミ焼却場の建設費用は、1日に200トンの焼却能力を持つ、東京都渋谷区の渋谷清掃工場では約130億円、1日に600トンの焼却能力を持つ、東京都墨田区墨田清掃工場で約330億円もの費用がかかります。またそのような焼却場が全国に、1,374施設も存在しています(平成16年末調べ)。

このように、ゴミを処分するためには、それ相応のお金がかかります。目に見えにくい分、気づきにくいのですが、それでもガソリン税や年金制度と同様に、大きな問題の1つとなっています。

ダイオキシンについて

物を燃やすと出るといわれるダイオキシンは、一般に「炭素(C)」、「酸素(02)」、「窒素(N2)」、「塩素(Cl)」が300度前後で結合することによって発生します。「炭素」はほぼすべてのものに含まれていますし、「酸素」、「窒素」は空気中を漂っています。「塩素」はビニール類やプラスチック類といういわゆる燃えないゴミに入っています。つまり、燃えるゴミと燃えないゴミを一緒に燃やすことによて、ダイオキシンが発生することになります。分別するのはこれを防ぐためなのです。

「ダイオキシンによって死んだ人はいない」と聞きますが、当たり前な話でダイオキシン類に急性毒性は少なく、生きてゆく上で障害が生まれると考えるべきです。ダイオキシンの人体への影響は、がんになりやすい、体内のホルモンバランスが崩れるなどのことが挙げられます。過去にダイオキシンによる大きな被害は、日本ではなく、ベトナムでありました。1962年~1972年のベトナム戦争で使われた枯葉剤です。これにより、奇形児が多く生まれたのは知っているでしょう。このような問題があるために、ダイオキシンは注目されています。

ダイオキシンは300度前後で結合するのですから、物を燃やさすようなことさえしなければ、生まれる可能性はぐっと減ります。それでもゴミを燃やすのにはわけがあります。ゴミを燃やすのと燃やさないのではその体積に大きな差があるからです。ゴミを燃やすとどの体積は1/10~1/20にもなると言われています。日本のような国土が狭い国は、焼却によって体積を減らしてから埋め立てるわけです。

その一方で、アメリカ合衆国は日本の約25倍もの面積を持っています。そのため埋め立てに困るような自体は少ないのです。ニューヨークのゴミは「スタッテン島」という島に運び込み「自由の女神」と同じ高さの46メートルまでゴミを高く積んでいます。国が広いからこそできる荒業です。

最近では少量のダイオキシンなら問題がないという焼却炉も登場していますが、それでも「少量なら」という条件付ですから、ちゃんと分別してからゴミは捨てましょう。

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2019/1/25 更新